遺伝子検査の基礎知識|「遺伝性疾患検査」「形質遺伝子検査」「犬種鑑定」3つの違いとは?
【連載】オリベット 遺伝子検査ナビ🧬:遺伝子検査の「基礎知識」 Series001
理想的なブリーディングを目指すブリーダー様や、愛犬・愛猫の健やかな未来を願う飼い主様をサポートするため、今月から「オリベットの遺伝子検査と活用方法」など遺伝子検査の基礎知識に関する解説連載をスタートします!
記念すべき第1回は、遺伝子検査の3つの種類について
ひと口に「遺伝子検査」と言っても、実は目的によって大きく3つの種類に分かれています。
それぞれの役割と活用法をわかりやすく解説します。
遺伝子検査は目的で選ぶ!3つの種類
オリベットが提供する遺伝子検査は、調べる目的に応じて大きく3つに分けられます。
- 遺伝性疾患検査:次世代へ引き継ぐ健康リスクを調べる(繁殖の必須項目)
- 形質検査:毛色や毛質などの外見・身体的特徴を調べる
- 犬種鑑定:ミックス犬や保護犬などのルーツ(祖先)を調べる
それぞれの特徴と具体的な活用方法を見ていきましょう。
1. 遺伝性疾患検査とは?|次世代の健康を守るための検査
特定の遺伝性疾患に関連する「遺伝子変異」の有無を調べる検査です。ブリーディングにおいて最も重要視される検査の一つです。
【主な活用目的】
- 交配前のリスク確認:親犬・親猫の遺伝的ステータスを正しく把握する
- 適切な交配計画:変異遺伝子同士の組み合わせを避け、疾患の発症を防ぐ
- 予防的な健康管理:将来の健康維持や獣医師への相談データとして活用する
【判定結果の見方】
結果は一般的に「クリア(正常)」「キャリア(保持)」「アフェクテッド(発症リスクあり)」などで示されます。
※疾患の遺伝形式(優性・劣性/浸透率など)によって解釈や交配時の注意点が異なるため、結果に応じた正しい知識が必要です。
2. 形質遺伝子検査とは?|見た目や特徴の遺伝を知る検査
毛色、被毛のタイプ、体の特徴など、外見や身体的な形質に関連する遺伝子を調べる検査です。
【主な検査内容の例】
- 毛色(カラー):カラー因子の保持状況
- 毛質・長毛/短毛:ワイヤー、カール、ストレートなどのタイプ
- 体の特徴:犬種・猫種固有の形態的特徴
形質検査は「生まれた子の見た目を予測する」だけでなく、特定の毛色遺伝子の組み合わせによる致死遺伝や障害リスク(例:ダブルマール等)を防ぐためにも非常に重要な役割を果たします。
3. 犬種鑑定とは?|愛犬のルーツを知り、成長や性格を予測する検査
個体のDNA情報をオリベットの広大な参照データベースと比較し、その子の祖先にどのような犬種が含まれているかを推定する検査です。
【主な活用目的】
- ルーツの解明:ミックス犬や保護犬の犬種構成を知る
- かかりやすい病気の予測:含まれる犬種特有の傾向を考慮した健康管理を行う
- 適正なサイズや性格の予測:成長後の体型や行動傾向の予測に役立てる
まとめ:3つの遺伝子検査の違い
|
検査の種類 |
主に調べること |
主な目的・メリット |
|---|---|---|
|
遺伝性疾患検査 |
犬種・猫種ごとの遺伝性疾患リスク(遺伝子変異の有無) |
疾患を引き継がせない安全な交配計画の策定、発症リスクの回避 |
|
形質遺伝子検査 |
毛色、毛質(カール・長毛等)、模様など |
見た目の予測、危険な毛色同士の交配回避による健康維持 |
|
犬種鑑定 |
愛犬を構成する犬種とその割合 |
ミックス犬・保護犬のルーツ解明、成長傾向の予測や、犬種に対応した健康管理 |
おわりに
遺伝子検査は、ただ「調べる」だけでなく「結果をどう活かすか」が最も大切です。オリベットでは、ブリーダー様や飼い主様が正しい知識を持って検査を活用できるよう、今後も役に立つ情報をお届けしてまいります。
次回の連載では、「遺伝性疾患検査の結果(クリア・キャリア・アフェクテッド)の正しい読み解き方」について深掘りします。ぜひチェックしてください🐾